VSCodeとPythonのリモートデバッグ
VSCodeは、リモートマシン上で動作するPythonプログラムのデバッグを可能にします。以下に、その手順を説明します。
1. 必要なツールのインストール
まず、VSCodeとOpenSSHをローカルマシンにインストールします。次に、VSCodeのExtensionボタンから、Japanese Language Pack
とPython
のExtensionをインストールします。
2. リモートマシンのPython環境の設定
リモートマシン(ここではCentOS7を例に)にPython3がインストールされていなければ、インストールします。そして、リモートマシン上でPythonスクリプトを実行するためのディレクトリを作成します。
3. デバッグセッションの開始
Pythonプログラムを実行する前に、debugpy
を起動してリモートデバッグセッションを開始する必要があります。これには、以下のコードをPythonスクリプトの先頭に追加します。
import debugpy
debugpy.listen(('0.0.0.0', 5678))
print("Waiting for debugger attach")
debugpy.wait_for_client()
4. SSHトンネリングの設定
ローカルマシンからリモートマシン上のdebugpy
に接続するために、SSHトンネリングを使用します。これには、以下のコマンドを使用します。
ssh -i ~/.ssh/<pem-key> -L 5678:localhost:5678 ubuntu@<public-ip>
5. VSCodeでのデバッグセッションの開始
最後に、VSCodeでデバッグセッションを開始します。これには、VSCodeのlaunch.json
ファイルに以下の設定を追加します。
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"name": "Python: Remote Attach",
"type": "python",
"request": "attach",
"connect": {
"host": "localhost",
"port": 5678
},
"pathMappings": [
{
"localRoot": "${workspaceFolder}",
"remoteRoot": "<current directory>"
}
]
}
]
}
以上が、VSCodeを使ったPythonのリモートデバッグの基本的な手順です。これにより、ローカルマシンからリモートマシン上のPythonプログラムをデバッグすることが可能になります。