MySQLのデータベースで効率的なクエリの実行を実現するためには、適切なインデックスの選択が重要です。MySQLでは複数のインデックスの種類があり、それぞれ異なる用途に適しています。以下は一般的なインデックスの種類とその選択基準についての情報です。
1. ユニークインデックス
ユニークインデックスは重複を許さず、指定されたカラム(または複数のカラム)に一意の値があることを保証します。主キー制約を満たすためにも利用されます。ユニークな制約が必要な場合や検索性能を向上させたい場合に適しています。
CREATE UNIQUE INDEX index_name ON table_name (column1, column2);
2. フルテキストインデックス
フルテキストインデックスは文字列の検索に特化しており、全文検索を実現します。LIKE句や正規表現よりも高速に検索できます。大量のテキストデータを持つカラムに有効です。
CREATE FULLTEXT INDEX index_name ON table_name (column1);
3. 複合インデックス
複合インデックスは複数のカラムに対して作成され、これらのカラムを組み合わせてインデックスを構築します。複合インデックスの使用は検索条件やソート条件により効果的です。ただし、過度な複雑さはパフォーマンスを低下させる可能性があるため注意が必要です。
CREATE INDEX index_name ON table_name (column1, column2);
4. クラスタリングインデックス
クラスタリングインデックスは物理的なデータの格納順序を変更することができるインデックスです。頻繁に検索されるカラムをベースにしてクエリの効率を向上させます。ただし、データの挿入や更新に伴うコストが高いため、慎重に使用する必要があります。
CREATE CLUSTERED INDEX index_name ON table_name (column1);
結論
適切なインデックスの選択はデータベースパフォーマンスに直結します。データモデルとクエリの要件に応じて、適切な種類のインデックスを選択し、最適なクエリ実行計画を構築することが重要です。