Python環境の構築
まずは、WSL上でPythonの環境を構築します。Pythonのパッケージの状況を使い分けるためには、仮想環境としてPython環境を構築するのがおすすめです。
Python3, pip, venvのインストール
Python3のバージョン番号が表示されればOKです。
python3 --version
次に、Pythonのパッケージ管理ツールpipをインストールします。
sudo apt install python3-pip
そして、Python仮想環境作成のためのツールvenvをインストールします。
sudo apt install python3-venv
仮想環境の作成とパッケージのインストール
仮想環境「test-env」を作成します。
python3 -m venv /home/ユーザ名/test-env/
仮想環境「test-env」をActivateします。
source /home/ユーザ名/test-env/bin/activate
WSL起動時に自動的に仮想環境が立ち上がるようにするためには、.bashrcの最後に以下を記載します。
source /home/ユーザ名/test-env/bin/activate
必要あればpipをupgradeします。
pip install --upgrade pip
パッケージをインストールします。例えば、numpy, pandas, matplotlibをインストールします。
pip install numpy pandas matplotlib
インストール済みのパッケージを表示します。
pip list
仮想環境をDeactivateします。
deactivate
VSCodeの設定
WindowsのVSCodeで、WSL上のVenvを使ったPython仮想環境を使えるようにします。
VSCodeのインストール
VSCodeをインストールします。
拡張機能のインストール
VSCodeの拡張機能としてPythonとWSLをインストールします。
WSLからWindows上のVSCodeを立ち上げる
試しにWSL上の任意の場所に、test.pyを作成します。
echo "print('hello world')" > test.py
VSCodeを立ち上げます。
code test.py
自動的にWindows上でVScodeでtest.pyが開かれます。
WSL上で使うPythonを選ぶ
画面右下、「Pythonインタープリタを選択?」をクリックします。「+インタープリターパスを入力」にvenvで構築した仮想環境のパスを指定します。上述の通りであれば以下です。
/home/ユーザ名/test-venv/bin/
以上で、VSCodeとWSLを使ったPython開発環境の構築が完了しました。これで、効率的にPythonのコードを書くことができます。