MySQLのレプリケーションには様々なモードがあり、その中でもSemi-Synchronousモードは特に注目されています。このモードは、データの一貫性と可用性の向上を図るために導入されました。

Semi-Synchronousレプリケーションとは?

Semi-Synchronousレプリケーションは、マスターサーバーとスレーブサーバー間の通信プロトコルを改善することで、データの同期性を向上させるものです。通常の非同期レプリケーションでは、マスターサーバーはトランザクションをコミットした直後にスレーブにデータを送信します。しかし、これではマスターサーバーがコミットした時点でデータが確定するため、途中でマスターサーバーがダウンした場合にはデータ不整合が発生する可能性があります。

Semi-Synchronousモードの仕組み

Semi-Synchronousモードでは、マスターサーバーはトランザクションをコミットした際、まずスレーブサーバーに対して確認を行います。スレーブサーバーはトランザクションを受信し、確認応答をマスターサーバーに送信する必要があります。マスターサーバーは確認応答を受け取るとトランザクションを確定し、次のトランザクションに進みます。

利点と注意点

Semi-Synchronousモードの利点は、マスターサーバーがコミットしたトランザクションが少なくとも一つのスレーブサーバーに到達してから確定されるため、データの整合性が向上し、障害時のデータ損失を軽減できることです。ただし、このモードを使用する際には通信遅延によるパフォーマンスの低下が懸念されるため、ネットワーク状況を考慮して慎重に設定する必要があります。

Semi-Synchronousモードは、特にデータの一貫性が重要なシステムで利用され、高い可用性とデータ整合性を両立させるための手段として役立っています。

投稿者 admin

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です