MySQLではトランザクション隔離レベルが設定できますが、それぞれのレベルにはどのような違いがあるのでしょうか?

MySQLが提供するトランザクション隔離レベルには、以下の4つがあります。

  1. READ UNCOMMITTED(未確定読み取り)
  2. READ COMMITTED(確定読み取り)
  3. REPEATABLE READ(繰り返し読み取り)
  4. SERIALIZABLE(直列化可能)

これらの隔離レベルは、トランザクションがデータをどのように読み書きするかに関するルールを定義しています。

  • READ UNCOMMITTED: 最も低い隔離レベルで、他のトランザクションによって変更されていない未確定のデータも読み取ることができます。しかし、このレベルではDirty Read(未確定のデータを読み取ること)やNon-Repeatable Read(同一のクエリを実行しても結果が異なること)が発生する可能性があります。

  • READ COMMITTED: 他のトランザクションによって確定されたデータのみを読み取ります。Dirty Readは防ぐことができますが、Non-Repeatable Readは発生する可能性があります。

  • REPEATABLE READ: トランザクションが開始された時点のデータをトランザクションが終了するまで一貫して読み取ります。Dirty ReadやNon-Repeatable Readは防ぎますが、Phantom Read(同じクエリを実行しても結果が異なること)が発生する可能性があります。

  • SERIALIZABLE: 最も厳格な隔離レベルで、トランザクションが並列実行されることを完全に排除します。Dirty ReadやNon-Repeatable Read、Phantom Readを防ぎますが、同時にトランザクションのパフォーマンスも低下させる可能性があります。

隔離レベルの選択はデータの整合性とパフォーマンスのトレードオフに関わる重要な決定です。データベースアプリケーションの要件に合わせて適切な隔離レベルを選択することが重要です。

投稿者 admin

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