TypeScriptでは、条件によって値を選択するための便利な構文として「三項演算子」が利用されます。三項演算子は、if-else文を簡潔に表現でき、コードをより読みやすく保つことができます。この記事では、TypeScriptでの三項演算子の基本的な使い方と具体的な例について紹介します。

三項演算子の基本構文

三項演算子は以下のような構文を持っています。

条件式 ? 真の場合の値 : 偽の場合の値

この構文では、条件式が真の場合は真の場合の値が返され、偽の場合は偽の場合の値が返されます。

例: 数字の比較

const num1: number = 5;
const num2: number = 10;

const result: string = num1 > num2 ? "num1が大きい" : "num2が大きい";

console.log(result);  // 出力: "num2が大きい"

この例では、num1num2よりも大きいかどうかを判定し、結果に応じて適切なメッセージがresultに代入されています。

例: Nullish Coalescing演算子との組み合わせ

三項演算子は他の演算子と組み合わせても活用できます。以下はNullish Coalescing演算子との組み合わせの例です。

const userInput: string | null = getUserInput();  // 仮の関数

const username: string = userInput !== null ? userInput : "デフォルトユーザー";

console.log(username);

この例では、getUserInput関数からのユーザーの入力を取得し、その値がnullでない場合はその値を、nullの場合はデフォルトのユーザー名を使用しています。

TypeScriptの三項演算子は、簡潔かつ効果的なコードの記述を可能にし、条件に基づいて異なる値を選択する際に役立ちます。適切に活用することで、コードの可読性を向上させ、効率的なプログラミングを実現できます。

投稿者 admin

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