Amazon SageMakerは、機械学習モデルの開発とトレーニングを容易にするクラウドベースのサービスです。しかし、特定のPythonパッケージを使用するためには、適切なPythonバージョンが必要となります。この記事では、Amazon SageMakerのノートブックインスタンスでPythonのバージョンをアップグレードする方法を説明します。
Pythonパッケージのインストール
Amazon SageMakerのノートブックインスタンスでは、Conda環境にPythonパッケージをインストールすることができます。これには、pip install
またはconda install
を使用します。ただし、これらのコマンドを実行する前に、まず環境をアクティベートする必要があります。
sh-4.2$ source activate python3
(python3) sh-4.2$ pip install theano
(python3) sh-4.2$ source deactivate
このコマンドをノートブックのセルで実行するには、コマンドの先頭に感嘆符(!
)を入力します。
import sys
!conda install -y --prefix {sys.prefix} theano
または、pip install
を使用します。
import sys
!{sys.executable} -m pip install theano
独自のカーネルの作成
特定のPythonバージョンを持つ独自のカーネルを作成することも可能です。以下にその手順を示します。
conda create --prefix /home/ec2-user/SageMaker/kernels/myenv python=3.8 ipykernel
source activate /home/ec2-user/SageMaker/kernels/myenv
python -m ipykernel install --user --name myenv --display-name myenv
これにより、Python 3.8を使用する新しいカーネルmyenv
が作成されます。
まとめ
Amazon SageMakerは、Pythonのバージョンをアップグレードしたり、特定のPythonバージョンを持つ新しいカーネルを作成したりすることで、さまざまなPythonパッケージを使用することを可能にします。これにより、最新のPythonパッケージを使用して機械学習モデルを開発し、トレーニングすることが可能になります。