Blenderは3Dモデリングとアニメーションのための強力なオープンソースツールで、Pythonスクリプトを用いてその機能を拡張することができます。特に、オブジェクトの座標を操作することは、3D空間でのモデリングやアニメーション作成において重要なスキルです。
BlenderのPythonでオブジェクトの座標を操作する
BlenderのPythonでは、オブジェクトの座標を操作するためのいくつかの方法があります。以下に、オブジェクトのローカル座標とグローバル座標を取得するPythonスクリプトの例を示します。
# bpyインポート
import bpy
# メッシュ操作のため
import bmesh
# 指定オブジェクトの頂点座標 (ローカル座標)を返す
def get_mesh_verts(arg_objectname="Default"):
# 指定オブジェクトを取得する
selectob = bpy.data.objects.get(arg_objectname)
# 指定オブジェクトが存在するか確認する
if selectob == None:
# 指定オブジェクトが存在しない場合は処理しない
return False
# 不要なオブジェクトを選択しないように
# 全てのオブジェクトを走査する
for ob in bpy.context.scene.objects:
# 非選択状態に設定する
ob.select_set(False)
# 指定のオブジェクトのみを選択状態にする
selectob.select_set(True)
# 対象オブジェクトをアクティブに変更する
bpy.context.view_layer.objects.active = selectob
# 編集モードに移行する
bpy.ops.object.mode_set(mode='EDIT', toggle=False)
# メッシュデータを取得する
meshdata = bmesh.from_edit_mesh(selectob.data)
# 選択モードを頂点選択モードにする
meshdata.select_mode = {'VERT'}
# 頂点を走査する
for v in meshdata.verts:
# 頂点位置の情報をコンソールに表示する
print(v.co)
return True
このスクリプトは、指定したオブジェクトの全ての頂点のローカル座標をコンソールに出力します。同様に、グローバル座標を取得するためには、オブジェクトの変換行列のmatrix_world
を利用します。
以上のように、BlenderのPythonを用いてオブジェクトの座標を操作することで、より複雑な3Dモデリングやアニメーションを効率的に作成することが可能になります。これらの技術を活用して、自分だけの3D作品を作り出してみてください。.