ExcelでPythonを使うことは可能です。Python in Excelという機能を使うと、Excelのセルに直接Pythonのソースコードを入力することができます。
Python in Excelの基本的な使い方
- Excelを開き、数式タブから「Pythonの挿入」を押下します。
- 「Python in Excelを試す(プレビュー)」というダイアログが出ますので、「プレビューを試す」を押下します。
- 「ツアーをスキップ」または「Python in Excelツアー」を選択します。
- セルに直接「=PY」と入力するか、数式タブから「Pythonの挿入」を押します。
- 数式エリアに「PY」と表示されている状態で、数式を記述します。
例えば、以下のようにPython in Excelを用いてプロットやビジュアライゼーションを行うことができます。
# scikit-learnでデータを取得して、テーブルで表示 (A1セル)
from sklearn.datasets import load_iris
iris = load_iris()
df = pd.DataFrame(iris.data, columns=iris.feature_names)
# pandasで要約統計量をテーブルで表示 (F1セル)
df.describe()
# matplotlibで散布図を表示 (F11セル)
import matplotlib.pyplot as plt
plt.scatter(xl("A2:A151"), xl("B2:B151"))
plt.xlabel('sepal_length (cm)')
注意点
Python in Excelは、Microsoft Cloud上のセキュリティで保護されたコンテナーで実行されます。そのため、Pythonコードにはネットワークアクセス権がありません。そのため、スクレイピングを実行しようとしても、Webページを取得する段階で失敗します。
以上、ExcelでPythonを使う方法について説明しました。この機能を使うことで、Excel上でデータ分析を行う際の可能性が広がります。