Google Colaboratory(以下、Colab)は、Pythonのバージョンを確認し、必要に応じて変更することが可能です。以下にその手順を示します。
Pythonのバージョンの確認
まずは現在のPythonのバージョンを確認します。Colabのコードセルで以下のコマンドを実行します。
!python --version
このコマンドにより、現在のPythonのバージョンが表示されます。
Pythonのバージョンの変更
次に、Pythonのバージョンを変更する方法を説明します。例として、Python 3.5をインストールする手順を示します。
- まず、以下のコマンドをColabのセルに記述して実行し、Python 3.5をインストールします。
!sudo apt install python3.5
- 次に、以下のコマンドをセルに記述して実行し、
update-alternatives
コマンドでバージョン切り替えの候補に追加します。
!sudo update-alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.5 1
- 以下のコマンドをセルに記述して実行します。
!sudo update-alternatives --config python3
実行したセルの出力結果の右下の部分をクリックすると入力欄が表示されます。出力部分にあるPythonのバージョン一覧を参考にして、変更したいPythonのバージョンのSelection番号を入力してエンターキーを押下します。
- 最後に、以下のコマンドをセルに記述して実行し、Pythonのバージョンが正しく変更されたことを確認します。
!python --version
以上でPythonのバージョンの変更は完了です。ただし、ランタイムのPythonバージョンを変更するものではないため、注意が必要です。変更したPythonバージョンで実行する一例として、作成済みのpyファイルを実行する方法があります。
なお、Colabではいくつかのモジュールが既にインストールされていますが、バージョンを変えた後はそれらも必要に応じてインストールする必要があります。
以上がGoogle ColaboratoryでPythonのバージョンを確認・変更する方法になります。この情報が皆さんのPythonプログラミングに役立つことを願っています。