Python 3.10では、新たな構文としてmatch-case
が導入されました。この構文は、値に応じた処理の分岐を行うためのもので、条件分岐が厳密に定められることや、条件が入れ子になってしまった場合にもスッキリとまとまることが特徴です。
具体的な使い方は以下の通りです。
match value:
case 1:
print("値は1です")
case _:
print("値は1以外です")
この例では、value
の値が1であれば”値は1です”と出力し、それ以外の場合は”値は1以外です”と出力します。case _:
はワイルドカードとして機能し、どのcase
にもマッチしなかった場合に実行されます。
また、match-case
文は定数と組み合わせて使用することも可能です。以下に例を示します。
class Color:
RED = 'red'
YELLOW = 'yellow'
GREEN = 'green'
color = 'green'
match color:
case Color.RED:
print("色は赤です")
case Color.YELLOW:
print("色は黄色です")
case Color.GREEN:
print("色は緑です")
case _:
print("色は赤、黄色、緑以外です")
この例では、Color
クラスの定数RED
、YELLOW
、GREEN
をmatch-case
文で使用しています。color
の値に応じて異なるメッセージを出力します。
以上がPython 3.10のmatch-case
文と定数の基本的な使い方です。この新機能を活用することで、より明確で読みやすいコードを書くことが可能になります。