VBAとPython in Excelの違い

まず、Python in ExcelとVBAの基本的なしくみについて解説します。VBAは、「.xlsm」形式で保存したExcelファイルに埋め込まれており、VBAコードはExcel内で実行されます。一方、Python in Excelは、クラウド上で実行されます。この環境には、「Anaconda」というディストリビューション (ライブラリやツールをまとめたもの)が使われており、データサイエンスや機械学習に適した環境になっています。

VBAでできること

VBAでは、Excelのセル色を変える、セルに値を入力する、Excelブックやシートを複製する、Outlookメールの送信、ローカルファイルの操作など、Excel全般の操作、ローカルファイルやMicrosoftのアプリケーション (Outlook、Wordなど)の操作、ローカルファイル・フォルダの操作を行うことができます。

Python in Excelでできること

Python in Excelでできることは、以下のような処理になります。Python in Excelはクラウド上で実行され、Pythonのライブラリを利用できます。しかし、Python in Excel上ではインターネットへのアクセスやローカルファイル、フォルダ等の操作ができません。また、Anacondaに含まれないライブラリもエラーとなります。

どう使い分ければ良いか

VBAを使うべき場面としては、Excel自体に対する操作 (セル色を変える、集計、シートのコピー等)やローカルファイル、フォルダに対する操作、Office製品への操作・連携 (Excel、Word、PowerPoint、Outlookなど)など、普段のExcel利用に関する自動化をしたい場合にはVBAが適しています。

一方、Python in Excelを使うべき場面としては、Excelのテーブルを元データとしたデータ分析やExcelのテーブルを元データとした機械学習、複雑な数値計算等、Pythonライブラリを利用したデータ分析・機械学習についてはPython in Excelが適しています。

以上がPython in ExcelとVBAの違いと使い分け方についての解説です。それぞれの特性を理解し、適切なツールを選択することが重要です。.

投稿者 admin

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