Pythonには、ループ内で特定の処理を制御するためのpass
とcontinue
という二つのキーワードがあります。これらは似ているようでいて、実際の動作は大きく異なります。
continue
文
continue
文は、for文やwhile文などの繰り返し処理に対して、その処理をスキップする場合に使用します。繰り返し処理の中でcontinue
を使用すると、それ以降の処理が実行されずに、次のループに進みます。
for i in range(5):
if i == 2:
continue
print(i)
上記のコードでは、i == 2
のときにcontinue
文が実行され、print(i)
がスキップされます。その結果、出力は0 1 3 4
となります。
pass
文
一方、pass
文は、文法上何か記述をしなければならないものの、処理上何もしないときに使用されます。具体的には、例外処理の記述で、例外で何もしないときなどに使用します。
for i in range(5):
if i == 2:
pass
print(i)
上記のコードでは、i == 2
のときにpass
文が実行されますが、print(i)
はスキップされません。その結果、出力は0 1 2 3 4
となります。
まとめ
pass
とcontinue
は、それぞれ異なる目的と動作を持つ重要なキーワードです。continue
はループの現在のイテレーションをスキップし、次のイテレーションに進むために使用されます。一方、pass
は何もしないことを明示的に示すために使用されます。これらの違いを理解することで、Pythonのコードをより効率的に書くことができます。.