Pythonのunittest
モジュールでは、特定の条件下でテストをスキップするためのデコレータが提供されています。これらのデコレータは、特定のテストケースやテストスイートが実行されるべきでない状況を制御するのに役立ちます。
unittest.skip
unittest.skip(reason)
デコレータは、指定した理由でテストをスキップします。これは、テストが特定の環境でのみ有効である場合や、バグにより一時的にテストが失敗する場合などに便利です。
import unittest
class MyTest(unittest.TestCase):
@unittest.skip("demonstrating skipping")
def test_nothing(self):
self.fail("shouldn't happen")
上記のコードでは、test_nothing
メソッドは常にスキップされます。
unittest.skipIf
unittest.skipIf(condition, reason)
デコレータは、指定した条件がTrueの場合にテストをスキップします。これは、特定の条件下でのみテストをスキップしたい場合に便利です。
import unittest
import sys
class MyTest(unittest.TestCase):
@unittest.skipIf(sys.version_info < (3, 7), "requires Python 3.7 or later")
def test_feature(self):
pass
上記のコードでは、Pythonのバージョンが3.7未満の場合、test_feature
メソッドはスキップされます。
これらのデコレータを使用することで、テストの実行をより柔軟に制御することができます。テストのスキップは、テストの結果に影響を与えず、テストがスキップされた理由とともに報告されます。これにより、テストの結果をより正確に解釈し、適切なアクションを取ることができます。