Pythonの仮想環境(venv)をVSCodeで使用する際に、「このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル XXX を読み込むことができません」というエラーメッセージが表示されることがあります。この記事では、そのエラーの原因と解決方法について説明します。
エラーの原因
このエラーは、PowerShellの「Execution Policy」(PowerShellの安全装置のような機能)の設定が「Restricted」(スクリプトを許可しない)になっているために発生します。具体的には、「venvScriptsactivate」コマンドが「Activate.ps1」というPowerShellのスクリプトを実行し、仮想環境(venv)を有効化しようとしたときに、「Execution Policy」の設定で弾かれてしまう可能性があります。
解決方法
VSCodeの設定を変更することで、このエラーを解消することができます。具体的な手順は以下の通りです。
- VSCodeの「設定」を開きます。
- 検索バーに「json」と入力し、「Setting.json ファイルを開く」をクリックします。
setting.json
ファイルに以下の記述を追記します。
"terminal.integrated.env.windows": {
"PSExecutionPolicyPreference": "RemoteSigned"
}
- JSONファイルを更新し保存したら、VSCodeを再起動します。
- 再起動後、
venv activate
を実行し、仮想環境が有効化されることを確認します。
以上の手順で、「このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため」エラーを解消することができます。これにより、VSCodeでPythonの仮想環境をスムーズに利用することが可能になります。