Pythonは非常に人気な言語で、数値計算やサーバーサイド、機械学習と幅広い領域で使われています。PythonのGUIツールとしては、Python標準ライブラリのTkInter, 最近人気が高いwxPython, kivyなどがありますが、今回はPyQt5について書きます。
PyQt5とは
Qt(キュート)はC++のクロスプラットフォームフレームワークで、GUIツールの開発を行えます。商用利用にはライセンスの縛りがありますが、営利目的でなければ十分使うことができます。QtはRubyやJava等多くの言語へのバインディングがなされていて、そのうちPython用に作られてたのがPyQtであり、Qt5に対応するのがPyQt5です。
PyQt5のインストール
PyQt5はpipコマンドを使って簡単にインストールできます。
pip install PyQt5
VSCodeでのPyQt5の設定
VSCodeはPythonとPyQt5の開発に適したエディタです。VSCodeでPythonとPyQt5を設定するためには、まずPythonの拡張機能をインストールする必要があります。
その後、PyQt5とdesignerを設定します。これにより、VSCode上で直感的にGUIアプリケーションを開発することが可能になります。
PyQt5でのアプリケーション開発
以下に、PyQt5を使った簡単なアプリケーションの開発例を示します。
import sys
from PyQt5.QtWidgets import QApplication, QWidget
class ExampleWidget(QWidget):
def __init__(self):
super().__init__()
self.initUI()
def initUI(self):
self.resize(250, 150)
self.move(300, 300)
self.setWindowTitle('sample')
self.show()
if __name__ == '__main__':
app = QApplication(sys.argv)
ew = ExampleWidget()
sys.exit(app.exec_())
このコードは、250×150ピクセルのウィンドウを作成し、そのタイトルを’sample’に設定し、表示します。
以上がPython, VSCode, そして PyQt5を用いたGUIアプリケーション開発の基本的な流れです。これらのツールを使って、自分だけのアプリケーションを開発してみてください。