Python Windows Embeddable Packageは、Pythonの環境がないパソコンでも、Pythonを新たにインストールすることなく、Pythonプログラムの実行が可能となるパッケージです。この記事では、その活用方法について解説します。
Python Embeddable Packageのダウンロード
まずは、Pythonの公式サイトからWindows用のEmbeddable Packageをダウンロードします。ダウンロードしたzipファイルを適当な場所に解凍します。
モジュールのインストール
Python Embeddable Packageは、Python本体のほかに、モジュールをインストールすることも可能です。モジュールのインストールには以下の手順を行います。
- python.exeが入っているフォルダ内にあるpython〇〇〇._pth (〇〇〇はバージョン番号)をテキストエディタなどで開き、以下の項目を変更し保存します。
#import site
↓
import site - pipをインストールするためのサイトにアクセスし、「get-pip.py」をダウンロードします。
- ダウンロードした「get-pip.py」をpython.exeがあるフォルダと同じ階層に入れます。
- コマンドプロンプトを開き、python.exeがあるフォルダに移動します。
- 移動後に以下のコマンドを実行します。
python.exe get-pip.py
これでpipがインストールされ、モジュールのインストールが可能となります。
まとめ
Python Windows Embeddable Packageを利用することで、Pythonの環境がないパソコンでもPythonプログラムの実行が可能となります。また、モジュールもインストール可能であり、モジュールも外に持ち出すことが可能です。これにより、実行先のパソコンは環境を一切汚さずにPythonプログラムを実行することができます。