Pythonでは、データを格納・操作するためのオブジェクトとして、リスト型と辞書型がよく使われます。これらは似ているようでいて、その特性と用途は大きく異なります。

リスト型とは

リスト型は、複数の要素を順番に格納するデータ型です。リストは変更可能(ミュータブル)であり、要素の追加、削除、および変更が可能です。リスト内の要素は、位置(インデックス)によってアクセスされます。

# リストの作成
List = ["A", "B", "C", "D", "E"]
print(List)  # ⇒ ['A', 'B', 'C', 'D', 'E']

# 要素へのアクセス
print(List[2])  # ⇒ C

# 要素の変更
List[2] = "Y"
print(List)  # ⇒ ['A', 'B', 'Y', 'D', 'E']

辞書型とは

辞書型は、キーと値のペアを格納するデータ型です。辞書も変更可能(ミュータブル)であり、新しいキーと値の追加、既存のキーと値の変更、および要素の削除が可能です。辞書内の要素は、キーによってアクセスされます。

# 辞書の作成
Dictionary = {"USA": 1, "JAPAN": 2, "Germany": 3}
print(Dictionary)  # ⇒ {'USA': 1, 'JAPAN': 2, 'Germany': 3}

# 要素へのアクセス
print(Dictionary["JAPAN"])  # ⇒ 2

まとめ

リスト型は順序があり、位置に基づいてアクセスするために使用され、一連の要素を格納するのに適しています。一方、辞書型はキーと値の関連性があり、キーに基づいてアクセスするために使用され、情報の関連付けや高速な検索に適しています。

投稿者 admin

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