Python3.10では、新たな型アノテーションの書き方が追加されました。それは|記号を使ったUnion型アノテーションです。
これまで、複数の型になりうる値に関しては以下のようにUnionクラスをimportして使う必要がありました。
from typing import Union
value: Union[int, str] = 10
また、変数や引数などでNoneもしくは他の型の値を取るといったケースではOptionalを同様にimportして使う必要がありました。
from typing import Optional
value: Optional[int] = None
しかし、Python3.10からは以下のように|の記号を使うことで型アノテーションができるようになります。
value: int|str = 100
この新しい書き方の利点は、importが不要になり、1行の文字数が多くなったりしないのでPEP8などの準拠が楽になります。
また、Optionalに関しても同様に|記号とNoneを使うことで、import無しで型アノテーションできるようになります。
value: int|None = None
この新機能は、Pythonの型アノテーションをより簡単に、そして直感的に書くことを可能にします。Python3.10を使っている方はぜひ試してみてください。