PythonでCSVファイルを読み込む際、特定のフィールドがダブルクォーテーションで囲まれている場合があります。これは、そのフィールドが文字列を表すため、またはフィールド内にカンマなどの特殊文字が含まれているためです。PythonでこれらのCSVファイルを適切に読み込む方法を見ていきましょう。
CSVファイルの読み込み
Pythonの標準ライブラリにはcsv
モジュールが含まれており、これを使用してCSVファイルを読み込むことができます。以下に基本的な読み込みのコードを示します。
import csv
# エンコードを指定して読み込みモードでCSVファイルを開く
csvfile = open('test.csv', 'r', encoding='cp932')
for row in csv.reader(csvfile):
# 何らかの処理
csvfile.close()
このコードでは、open()
関数でCSVファイルを開き、そのファイルオブジェクトをcsv.reader()
関数に渡しています。csv.reader()
関数はreaderオブジェクトを返し、これをforループで用いるとCSVファイルの行を1行ずつ順番に読み込んで処理を進めることができます。
ダブルクォーテーションで囲まれたフィールドの読み込み
ダブルクォーテーションで囲まれたフィールドを含むCSVファイルを読み込む場合、csv.reader()
関数は自動的にダブルクォーテーションを取り除き、その内部の文字列をフィールドの値として返します。したがって、特別な処理を追加する必要はありません。
しかし、フィールドの値そのものがダブルクォーテーションを含む場合や、ダブルクォーテーションで囲まれたフィールドがカンマを含む場合などは、適切にパースするために追加の処理が必要になる場合があります。
まとめ
Pythonでダブルクォーテーションで囲まれたフィールドを含むCSVファイルを読み込む方法を見てきました。基本的にはcsv
モジュールのreader()
関数を使用すれば、ダブルクォーテーションの取り扱いを気にすることなくCSVファイルを読み込むことができます。しかし、フィールドの値そのものがダブルクォーテーションを含む場合や、ダブルクォーテーションで囲まれたフィールドがカンマを含む場合などは、適切にパースするために追加の処理が必要になる場合があります。.