PythonでCSVファイルを扱う際、open
関数のnewline
パラメータは非常に重要な役割を果たします。このパラメータは、ファイルの読み書き時に改行コードがどう扱われるかを制御します。
例えば、CSVファイルを書き出す際にnewline=""
と設定すると、出力結果に余分な空白行が入らなくなります。これは、Pythonがデフォルトで行末にOS依存の改行コードを追加するため、newline=""
を設定しないと、改行が二重になってしまうからです。
具体的なコードは以下の通りです。
import csv
data = [['一行目のデータ'],['二行目のデータ'],['三行目のデータ']]
with open('ファイル名.csv', 'w', newline='') as f:
w = csv.writer(f, delimiter=',')
for data_list in data:
w.writerow(data_list)
このコードでは、open
関数のnewline
パラメータに空文字列を設定しています。これにより、writerow
メソッドが出力する各行の末尾に追加される改行が、OS依存のものではなく、単なる\n
となります。
また、newline
パラメータは読み込み時にも影響を及ぼします。newline=None
(デフォルト)の場合、Pythonはファイルから読み込んだ内容の改行コードを自動的に\n
に変換します。一方、newline=""
の場合、Pythonは改行コードをそのまま保持します。
以上のように、PythonでCSVファイルを扱う際には、open
関数のnewline
パラメータの設定が重要となります。このパラメータを適切に設定することで、ファイルの読み書き時の改行コードの扱いを制御できます。