Doxygenは、ソースコードからドキュメントを生成するツールです。多くのプログラミング言語と出力形式に対応しており、この記事ではPythonを使用してDoxygenのXML出力を解析する方法について説明します。
DoxygenのXML出力
Doxygenは、ドキュメントだけでなく、コードの依存関係などをXMLで出力することができます。このXML出力は、以下のような独自のコード分析/解析やラッパーの自動生成等に活用できます。
- 改修時の変更影響箇所の検討
- 関数呼び出し関係の見える化、コールグラフの作成
- グローバル変数への参照箇所の洗い出し
- 未使用関数や不要なincludeの洗い出し
- メトリクス測定
- 他言語バインディングの自動生成
- テストコードひな形の自動生成
- モックの自動生成
PythonでのDoxygen XML解析
PythonでDoxygenのXML出力を解析するには、doxmlparser
やDoxyXML
などのパッケージが利用できます。これらのパッケージを使用すると、DoxygenのXML出力を簡単に解析し、必要な情報を抽出することができます。
以下に、DoxyXML
を使用した基本的な使用方法を示します。
from DoxyXML import IndexParser
index = "example_res/Doxygen/xml/index.xml"
parser = IndexParser(index)
for c in parser.classes:
print(c)
このコードは、Doxygenが生成したXMLファイルを読み込み、クラスの一覧を出力します。
以上がPythonでDoxygenのXML出力を解析する基本的な方法です。これを応用することで、より詳細な情報の抽出や、特定の情報に基づくコードの自動生成などが可能になります。