PythonでJSONを扱う際、特に日本語などの非ASCII文字を含むデータを扱うとき、文字化けが発生することがあります。これは、Pythonのjson.dump()
やjson.dumps()
関数がデフォルトでASCIIエンコーディングを使用するためです。
しかし、この問題は比較的簡単に解決できます。具体的には、json.dump()
またはjson.dumps()
関数のensure_ascii
パラメータをFalse
に設定することで、非ASCII文字をそのままの形で出力できます。
以下に具体的なコードを示します。
import json
# データの定義
data = {
"name": "太郎",
"age": 20,
"city": "東京"
}
# JSON形式の文字列に変換
json_str = json.dumps(data, ensure_ascii=False)
print(json_str)
このコードを実行すると、次のような出力が得られます。
{"name": "太郎", "age": 20, "city": "東京"}
このように、ensure_ascii=False
を設定することで、非ASCII文字も正しくJSON形式の文字列に変換できます。
ただし、この方法ではファイルに書き出す際に文字化けが発生する可能性があります。その場合は、ファイルを開く際にエンコーディングを明示的に指定することで解決できます。以下にその方法を示します。
import json
import codecs
# データの定義
data = {
"name": "太郎",
"age": 20,
"city": "東京"
}
# ファイルに書き出し
with codecs.open('data.json', 'w', 'utf-8') as f:
json.dump(data, f, ensure_ascii=False)
このコードを実行すると、data.json
という名前のファイルが作成され、その中に非ASCII文字を含むJSONデータが正しく書き出されます。
以上が、PythonでJSONとUTF-8を扱う際の文字化け問題とその解決策についての説明です。この情報がPythonでJSONを扱う際の参考になれば幸いです。.